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ご あ い さ つ

          

 この度は、ねむの木学園とまり子さんを守る会」(以下後援会)ご覧いただきましてありがとうございます。私は約50年前オランダのヘット・ドロップにある障害を持った人達の「村」やスウェーデン、イギリス、フランスなどいろいろな国に福祉の勉強に行かせていただきました。

 

 そしてヘット・ドロップを目標に1968年(昭和43年)1月24日社会福祉法人の設立が認可されました。そこは12人のこども、こども部屋2つと調理場、食堂兼教室兼遊び場の広い部屋、小さな書庫、当直の部屋、お風呂、トイレだけのお家でした。

 

 昭和43年4月6日に日本で最初のからだにハンディキャップをもったこどもたちの為のお家「肢体不自由児養護施設 ねむの木学園」を開園しました。

それ以来、「やさしくね やさしくね やさしいことはつよいのよ」という言葉の下、すべての人、すべてのものに対して常に慈しみの心を注ぐことが人間として本来の強さであるという理念をもって、たくさんの応援団の方に支えられながら、ねむの木学園も歩んできました。時が変わり、場所が変わり、施設が変わり、人が変わっても、この理念は不変であり、その健学の精神と愛は永久に受け継いでいくべきものと考えています。

 

 そして、最初に掲げた目標である「障害を持った人達の村づくり」を実現するため今の掛川市上垂木の土地を購入しコミュニティ「ねむの木村」の建設が始まり、平成9年5月に「ねむの木学園」は引っ越しをしました。

 

 同年8月障害者支援施設「ねむの木学園 感謝の心」の開設、こどもの就労活動の実践の場「喫茶室MARIKO」開店、吉行淳之介文学館とお茶室「和心庵」、ねむの木こども美術館(緑の中)を建設、正式に平成11年5月「ねむの木村開村式」を行い、自然という山のみどりの景色の中に建物(造形)という形で絵を描いてきました。とても素敵です。

 

 掛川にきてから東京都名誉都民賞受賞し、「東京都現代美術館」での美術展開催や、その後に美術展をご覧くだされた朗読協会の方からのお話で、東京芸術劇場で「コンサ―ト」をさせていただいたりしました。そのおかげで、ここねむの木村には他県ナンバーの車もたくさんいらっしゃいます。

 

 平成19年新たに「ねむの木こども美術館どんぐり」を作りました。のんびりとした自然の山の斜面、牧舎の様な巨大などんぐりの形をした美術館です。一生懸命にならべましたから多くの方々にご覧になっていただきたいです。

 これからも、 ねむの木学園後援会へのご支援ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

                                                                                   ねむの木学園とまり子さんを守る会

                                                                                             (​文: 故 宮城まり子前理事長)

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